最終確認 2026年6月17日 · 約16分で読めます
結論
アメリカ国籍の方が中国の240時間トランジットビザ免除を使えるのは、第三国・地域へ向かう条件を満たす旅程のときだけです。香港→深圳→香港は対象外。航空券を予約する前に、旅程と指定入境口岸を確認してください。
- 滞在できる期間: 到着の翌日0時から240時間(10日間)。正確な出国期限は入境審査でパスポートに押されます。
- 旅程の前後を確認: 中国本土に入る直前の国・地域と、出た直後の国・地域が別である必要があります。
- 入境は指定口岸だけ: 深圳へ行く場合、NIAのリストにあるのは宝安空港、蛇口、西九龍です。深圳湾、福田、羅湖はトランジットの入境口岸に載っていません。
- ビザを確認すべきとき: 来た国・地域へ戻る往復旅行はトランジットになりません。目的と滞在期間に合ったビザの種類を確認してください。
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アメリカ国籍の方の中国ビザ事情(先に結論)
アメリカ国籍の方も、2026年は中国トランジットビザ免除を使えば、ビザなしで中国に入れます。ただし、楽な方法ではありません。
まず押さえておきたいのは、アメリカは中国の30日間ビザなし入国の対象国に入っていないということです。使える制度はパスポートの国籍と入境の方法で変わります。アメリカのパスポートはトランジットの制度なら対象ですが、だからといって普通の往復旅行がビザなしになるわけではありません。
アメリカ国籍の方が使えるのは、**中国トランジットビザ免除(240時間過境免签)**です。中国に10日間いられて、ビザの申請も手数料も領事館通いもありません。ただし条件は普通のビザなし入国と違うので、航空券を買う前に確認してください。
深圳(深セン)へ行くなら、すっきりした形はたいていこうなります。
- 香港へ飛ぶ。
- 西九龍駅、蛇口(シェコウ)、宝安(バオアン)空港のような、トランジット入境が公式に認められた口岸から中国本土に入る。
- 許可された滞在期間内に、香港とは別の国・地域へ向かう確定済みの航空券などを持っておく。
- 便利だからといって、福田や羅湖を普通のトランジット入境口岸のように扱わない。
最後の点が、一番高くつく失敗です。福田と羅湖は普段使いにはとても便利な口岸ですが、240時間トランジットで入境するアメリカ国籍の方にとっての安全な答えではありません。深圳湾も、国家移民管理局(NIA)が現在出しているトランジット入境の指定口岸リストに載っていません。この制度で深圳湾から入る計画は立てないでください。香港から深圳へのルートを選んでいて、どの入境ルールを使うかが大事なら、口岸選びツールを使ってください。
このページはアメリカ国籍の方向けです。日本のパスポートなら30日間ビザなしで入れます(2026年12月31日まで)。アメリカ以外の国籍の方は、中国ビザなし入国ガイドで制度の違いを確認してください。
制度の出典: NIAのトランジット制度と指定口岸リストを2026年9月17日に確認しました。以下のルートと入境口岸に関する修正はこれに基づいています。入境が保証されるわけではなく、ここで触れる各種サービスをすべて改めて確認したものでもありません。
240時間トランジットビザ免除のしくみ:中国の乗り換えにビザは必要?
制度の文言は「中国を経由して第三国・地域へ向かうこと」です。中国が乗り継ぎ地点のときだけ使えるように聞こえますが、実際はもっと柔軟です。
「トランジット」が実際に意味すること:
A国から飛行機(または列車、フェリー)で中国に入り、中国からB国へ出る。A国とB国が別の国・地域であればいい、ということです。見るのは旅行全体の出発地と最終目的地ではなく、中国本土に入る直前と出た直後の場所です。
だから香港がすべてを変えます。
香港は特別行政区で、出入国管理上は「第三の地域」に数えられます。つまり、こんな旅程が組めます。
- ニューヨーク→香港→(陸路で深圳へ)→上海から出国→帰国 ✅
- 香港→深圳→東京は、旅程の条件を満たせます。
- シカゴ→深圳宝安空港→北京→東京も、許可された地域と期間の中で動くなら、旅程の条件を満たせます。
これらは旅程の条件だけを示した例です。パスポート、口岸、次の航空券、許可された滞在期間もそれぞれ条件を満たす必要があります。
条件を満たさないのはこういう旅程です。
- ニューヨーク→上海→ニューヨークは、第三国の条件を満たしません。
- 香港→深圳→香港も満たしません。アメリカから香港へ飛んできた場合でも同じです。
香港経由で深圳へトランジット観光する4ステップ
このルートは、中国本土を出たあとの行き先が、入る前にいた場所と違う場合だけ使ってください。
ステップ1:香港行きの航空券を取る
中国行きではなく、香港行きです。香港は出入国管理が別で、アメリカ国籍なら書類なしで90日間ビザなしで滞在できます。香港に着いて、香港の入境審査を通れば完了です。
ステップ2:国境を越えて深圳へ
指定口岸を選びます。高速鉄道なら西九龍駅、フェリーなら条件に合う航路の蛇口などです。予約の前に、実際に運行しているかを確かめてください。中国側の入境審査で、240時間トランジットビザ免除を使うと伝えます。
大事なのは、指定口岸を使うことです。 詳しくは下で説明します。
ステップ3:中国で過ごす
使えるのは240時間です。深圳をひと通り回るにも、広州で週末を過ごすにも、上海まで列車で行くにも、全部やるにも足ります。一つの都市に縛られることもありません。制度の対象は中国全土の24の省に及びます。
ステップ4:中国本土を出る
トランジットの申請で示した次の旅程どおりに出国します。香港から入ったなら、香港へそのまま戻ると条件を満たすトランジットにはなりません。出国する口岸と、旅程に合った移動可能な範囲を確認してください。
これだけです。 4ステップ。ビザ申請も、領事館の予約も、140ドルの手数料も、1〜3週間の待ち時間もありません。
トランジットで入境できる口岸、できない口岸
深圳でアメリカ国籍の方がつまずくのはここです。すべての口岸が240時間制度の指定口岸というわけではありません。
指定入境口岸(トランジットで使える) ✅
NIAは24の省にある65の口岸を240時間トランジットの入境口岸に指定しています。深圳周辺で公式に指定されている入境口岸はこちらです。
| 口岸 | 行き方 | メモ |
|---|---|---|
| 深圳宝安国際空港 | 直行便 | 香港ではなく深圳に飛ぶ場合 |
| 蛇口フェリーターミナル | 香港国際空港/香港マカオフェリーターミナルからフェリー | 香港空港から市内に寄らずに来るなら便利 |
| 西九龍駅 | 香港から高速鉄道 | 中国側の入境審査が香港の駅の中にある。2025年11月に追加 |
| 港珠澳大橋 | 香港・マカオからバス | 2025年11月5日から指定。ただし着くのは深圳ではなく珠海 |
240時間トランジットの入境には使えない口岸 ⚠️
| 口岸 | 状況 |
|---|---|
| 福田(落馬洲) | 地下鉄で行く口岸。多くの人にとって一番便利ですが、トランジットの指定入境口岸ではありません |
| 羅湖(ローウー) | 昔からある地下鉄の口岸。同じく入境には指定されていません |
| 皇崗 | トランジットの指定入境口岸リストに載っていません |
| 深圳湾 | トランジットの指定入境口岸リストに載っていません |
出国は別です: 中国を出るときは、福田、羅湖、深圳湾、皇崗を含め、広東省で開いているどの口岸からでも出られます。制限があるのは入る口岸だけです。
体験談ではなくルールで計画を: NIAが240時間の入境を認めているのは、リストにある65の口岸だけです(NIA指定口岸リスト)。この制度で福田や羅湖から入ろうとして断られたら、香港へ戻され、指定口岸から入り直すことになります。
(西九龍か蛇口を使ってください。どちらも公式に指定されていて、香港から行きやすい口岸です。この制度で福田から入る計画は立てないでください。)
口岸選びに迷ったら、ビザの状況も考えて選ぶ口岸選びツール →
国境で用意するもの
| 書類 | 必要? | メモ |
|---|---|---|
| アメリカのパスポート(残り3か月以上。6か月以上あると安心) | 必要 | NIAの規定では渡航文書の有効期間は3か月以上。ただ航空会社や古いチェックリストはまだ6か月を求めることがあるので、ぎりぎりは避けてください |
| 中国本土を出る次の航空券など | 必要 | 240時間以内の、座席と出発時刻が確定したもの。香港行きの券が行き先の条件を満たすのは、香港以外から中国本土に入った場合だけです |
| ホテルの予約 | あると便利 | 毎回確認されるわけではありませんが、すぐ出せると手続きが早く進みます |
| オンライン入国カード | 強くおすすめ | 国境を越える前にオンラインで記入しておきましょう:s.nia.gov.cn。5分で終わります。忘れても口岸に紙の用紙があります |
| アメリカへの帰りの航空券 | 不要 | 見られるのは中国から先の旅程で、帰国便ではありません |
航空会社のチェックインで止められる問題(たぶん起きます)
中国の空港に飛んで、入境審査で240時間トランジットビザ免除を使うつもりなら、出発空港の地上スタッフはまずこの制度を知りません。
一番よくつまずくのはここです。中国の入境審査ではありません(トランジットの入境を何千件もさばいています)。つまずくのは、出発地のチェックインカウンターで、この制度を聞いたこともない係員です。
よくある流れ: 係員は「アメリカのパスポート、中国ビザなし」を見て、搭乗させられないと言います。240時間制度を説明しても、首をかしげられます。上司が呼ばれますが、その上司も知りません。調べてもらう間、20〜30分待つことになります。
対策: アメリカが対象国になっているNIA公式のトランジット制度ページのスクリーンショットを印刷し、スマホでもURLをすぐ出せるようにしておきます。目的は言い負かすことではありません。相手が責任を気にせず搭乗手続きを進められるよう、確認できる材料を渡すことです。
(香港経由で陸路の国境を越えるなら、この問題は起きません。香港行きの便にアメリカ国籍の方を乗せるのに、航空会社は何も困りません。トランジットの話が出るのは中国側の国境だけで、そこにいる係官は制度をちゃんと知っています。)
240時間の数え方:中国にビザなしで滞在できる期間
計算は思ったより有利です。
カウントは到着の翌日の0時から始まります。 入境審査を通った瞬間からではありません。
たとえば、7月1日の18時に指定口岸から入境した場合:
- カウント開始:7月2日の0時
- 240時間=まる10日
- 出国期限:7月11日の23時59分
この例だと、実際に中国にいられるのは246時間近くになります。出国期限の日付は入境審査でパスポートに押されるので、迷うことはありません。
入境審査で認められた期限に従ってください。 中国本土を出れば、その入境は終わりです。次にまた入れるかは別の判断で、改めてすべての条件を満たす必要があります。
トランジットでの再入境はあてにしない
トランジットで何度も出入りすることを前提に、長い滞在を組まないでください。一度出ても、次の入境が保証されるわけではありません。毎回、旅程などの条件を満たす必要があります。
もっと長く滞在したい、または観光以外の目的があるなら、旅行の前に該当するビザの要件を確認してください。
トランジットかビザか:中国観光ビザが要るケース
| 旅の計画 | 確認すること |
|---|---|
| 第三国・地域へ向かう途中の短い訪問 | トランジットの条件をすべて満たしているか |
| 来た国・地域へ戻る往復旅行 | 該当するビザ、またはほかの入境資格 |
| 長めの観光旅行 | 観光ビザ(Lビザ)の要件と、ビザで認められる滞在期間 |
| 出張、就労、留学 | 目的に合ったビザの種類。観光ビザで足りると思い込まないこと |
申請手続き、手数料、審査期間は、申請を担当する中国大使館・総領事館で確認してください。ビザの有効期間と滞在できる期間は別物です。実際に発給されたビザの記載を読んでください。
よくある勘違い
「どの口岸からでも入れる」
入れません。使えるのは指定口岸だけです。上の表を見てください。福田と羅湖は指定されていません。
「10日いて、それから延長すればいい」
入境審査で認められた期限までに出国する前提で計画してください。もっと長く滞在したいなら、再入境に頼らず、適切なビザを取ってください。
「ビザなしなら書類はいらない」
入境方法に応じた入国カードの案内に従ってください。ホテルなら、フロントが宿泊登録を済ませたか確認しましょう。個人宅に泊まる場合は、チェックインから24時間以内に、あなたかホストが住宿登記(宿泊登録)をする必要があります。地元での手続きは事前に決めておいてください。宿泊登録ガイドも参考にどうぞ。
「この制度はずっと続く」
予約の前に、NIAの最新の制度を確認してください。別のビザ免除制度の期限を、トランジットの制度に当てはめないでください。
「行けばなんとかなる」
240時間以内に中国本土を出る確定済みの航空券などが必要です。「出国はあとで考える」は入境審査では通りません。国境を越える前に、条件に合う次の移動を予約してください。来た国・地域へ戻る便は、トランジットの条件を満たしません。
公式情報源
このガイドのビザに関するルールは、次の情報源に基づいています。
- 国家移民管理局(NIA):ビザなし入国とトランジットに関する制度の唯一の公式情報源
- NIA 240時間トランジット制度:対象57か国、指定口岸65か所、24の省
- NIA ビザなし入国の対象拡大:30日間の一方的ビザ免除の対象国リスト(アメリカは対象外)
- 在米中国大使館のFAQ(2026年2月更新):入境制度に関するアメリカ向けQ&A
このガイド全体を最後に検証したのは2026年6月17日のままです。9月17日のNIA情報源の確認は、上で説明したトランジットのルートと入境口岸の修正に限ったものです。
当サイトの情報とNIA公式ページの内容が違っていたら、お知らせください。確認できるよう、該当する公式情報源を添えてもらえると助かります。
次にやること
ルールは分かりました。あとは実際の準備です。
- 支払いの準備:Alipay(支付宝)は必須です。出発前に設定を始めてください
- 口岸を選ぶ:トランジットで入るなら西九龍か蛇口
- VPNを入れる:中国に入ってからではなく、アメリカにいるうちに
- チェックリストをひと通り確認:出発30日前から初日までの準備をまとめています
よくある質問
中国のトランジットにビザは必要?
アメリカ国籍なら、旅程が条件を満たせばビザは要りません。240時間(10日間)のトランジットビザ免除が使えます。条件は、中国本土に入る直前の国・地域と、出た直後の国・地域が別であること、240時間以内に第三国・地域へ向かう確定済みの航空券などがあること、指定された口岸から入境することです。条件を満たさない旅程なら、目的に合ったビザが必要です。
中国でビザなしで滞在できる期間は?
アメリカ国籍の方がトランジットビザ免除で入る場合は240時間、つまり10日間です。カウントは到着の翌日0時から始まるので、実際には11日近く滞在できます。出国期限の日付は入境審査でパスポートに押されます。
中国で乗り換えだけでもビザが要る?
アメリカ国籍で、乗り換え先が中国に入る前とは別の国・地域なら、240時間トランジットビザ免除でビザなしで入境できます。ただし指定口岸からの入境と、240時間以内に中国本土を出る確定済みの便が条件です。ニューヨーク→上海→ニューヨークのように、来た国へそのまま戻る旅程は対象外です。
アメリカ国籍だと中国にビザなしで入れる?
入れますが、ヨーロッパやカナダのパスポートが使う30日間のビザなし入国ではありません。アメリカ国籍で使えるのは240時間(10日間)のトランジットビザ免除で、中国を経由して第三国・地域へ向かう旅程が条件です。香港は第三の地域に数えられるので、多くの旅行で現実的に使えます。
香港経由ならアメリカ人でも中国にビザなしで入れる?
中国本土を出たあとの行き先が、入る前にいた国・地域と違う場合に限ります。香港→深圳→香港は対象外です。香港→深圳→東京なら旅程の条件を満たせますが、ほかの条件と入境審査の判断が前提です。
深圳でトランジットビザ免除の入境に使える口岸は?
240時間トランジットで入境できるのは指定口岸だけです。確実なのは深圳宝安国際空港、蛇口フェリーターミナル、香港の西九龍駅です。港珠澳大橋は2025年11月に追加されました。地下鉄で行く福田と羅湖は、トランジットでの入境には指定されていません。出国は福田や羅湖を含め、どの口岸からでもできます。
アメリカ人は中国の観光ビザを取るべき?それともトランジット?
トランジットを使うのは、旅程全体が条件を満たすときだけにしてください。来た国・地域へそのまま戻る旅行、もっと長い滞在、観光以外の目的なら、担当の中国大使館・総領事館で適切なビザを確認してください。
中国のトランジットビザ免除の条件に、次の航空券は必要?
必要です。240時間以内に中国本土から第三国・地域へ出る確定済みの航空券などを用意してください。香港行きの券が行き先の条件を満たすのは、香港以外の国・地域から中国本土に入った場合だけです。座席と出発時刻が確定している必要があり、オープンジョーやフレキシブルな航空券は確認を求められることがあります。
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事実確認
2026年6月17日
内容の更新
2026年10月15日
初回公開
2026年10月15日
次回の見直し予定
2026年7月17日
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