最終確認 2026年6月17日 · 約12分で読めます
結論
中国での支払いは、出発前に海外カードを登録したアリペイで準備しましょう。ウィーチャットペイは予備として便利ですが、外国人には設定で手こずりやすく、現金も300〜500元は持っておくべきです。
- 基本の支払い手段: 外国人に一番かんたんなのはアリペイです。Visa、Mastercard、Amexを登録でき、到着前に設定を済ませておけます。
- 手数料: 海外カードでの支払いは、1回200元までは手数料無料です。それを超えると、その支払いにアリペイが3%の手数料を加えます。
- 予備の現金: タクシーや屋台、QRコード決済も海外カードも通らない場面のために、300〜500元を持っておきましょう。
- 支払えないとき: カードが拒否されたら取引履歴を確認し、カード会社にブロックしていないかを聞いてから、別のカードかATMを使います。
アリペイの登録方法さえ出発前に押さえておけば、中国のレジで固まることはありません。自分のカードを登録したアリペイを中心に、予備のウィーチャットペイ、ポケットに数百元の現金。この3つを国境を越える前にそろえておけば、深圳(深セン)での支払いの心配はなくなります。
いまレジの前で、アリペイが読み取れませんか? まずアリペイのスキャン不具合チェッカーを使ってください。設定そのものがうまくいっていないなら、アリペイが使えない時の対処法へ。
中国ではどうやって支払う?深圳の決済アプリ事情
上の写真:Harald Groven, Wikimedia Commons、2017年、CC BY-SA 2.0、トリミングあり。中国のどこかのレジで、深圳で試したものではありません。写真のコードはスキャンしないでください。
支払いはQRコードを読み取るだけです。屋台もタクシーも街角の小さな店も、深圳ではほぼどこでもウィーチャットペイかアリペイのQRコードで払えます。逆にクレジットカードを差し出すと、店員さんにきょとんとされる場面がどこかで必ず来ます。日本でQRコード決済に慣れていれば、スキャンする感覚は同じです。中国で違うのは準備のほうで、海外カードの登録、パスポートでの実名認証、そして1回の支払いが200元を超えたときの手数料です。
ざっくり言うと:
- アリペイ =外国人にとって一番かんたん。まずこれを設定
- ウィーチャットペイ =使えるが、設定は手間
- 現金 =予備だけ。300〜500元
- 海外カード =お店のレジではほとんど使えない
設定はふだんのネット環境があるうちに済ませましょう。どちらのアプリも、中国の外でインストールしてカードを登録できます。国境を越えたらデータ通信が必要で、Google、WhatsAppなどブロックされているサービスを使うには中国で使えるVPNも要るかもしれません(ファイアウォールの影響を受けないeSIMもあります。eSIMのガイドで確認してください)。地下鉄とDiDiの支払いは深圳の交通ガイドで説明しています。
日本人のアリペイ登録方法と使い方
アリペイは2023年にきちんとした海外ユーザー向けの登録を始めていて、ちゃんと使えます。中国の銀行口座も、中国の電話番号も要りません。
用意するもの
- 中国以外の電話番号(日本の携帯番号で大丈夫です)
- Visa、Mastercard、Amexのカード(中国での決済をブロックするカード会社もあるので、先に確認してください)
- アリペイのアプリ(到着前に、App StoreかGoogle Playでダウンロード)
登録の手順
ステップ1:アリペイをダウンロードする 到着前に、日本でダウンロードしておきます。App StoreかGoogle Playで「Alipay」と検索してください。
ステップ2:日本の電話番号で新規登録する アリペイを開く →「Sign Up」をタップ → 中国以外の携帯番号を入力 → SMSで認証します。
ステップ3:クレジットカードを登録する 「Me」→「Bank Cards」→「Add Card」と進み、Visa、Mastercard、Amex、JCB、Discoverのカード情報を入力します。その前に、6桁の支払い用パスワードの設定を求められます。
ステップ4:実名認証を済ませる パスポート番号を入力します。顔認証を求められることもあります。中国の金融ルールで必要な手続きです。アプリには最大72時間とありますが、たいてい1時間以内に終わります。
ステップ5:支払う前に、支払い方法を確認する これが中国でのアリペイの毎日の使い方です。登録したカードを選び、アプリに表示される金額と手数料を読んでから確定します。チャージは要りません。プリペイド残高は別の商品なので、使うならその時点の条件を確認してください。
アリペイの手数料と上限(海外カード)
| 支払い | 上限・手数料 |
|---|---|
| 1回200元以下 | 無料(手数料なし) |
| 1回200元超 | その支払いに 3%の手数料 |
| 1回あたりの上限 | 実名認証後、最大5,000米ドル |
| 年間の上限 | 実名認証後、最大50,000米ドル |
200元のラインは1日の合計ではなく、1回ごとです。68元のランチと120元のコーヒーはどちらも無料、260元のディナー1回には、たいてい3%の手数料がかかります。大きな買い物では、気まずくなければお店に支払いを分けてもらうか、ATMで人民元を引き出しておきましょう。
ウィーチャットペイ(WeChat Pay)を海外カードで使うには
ウィーチャットペイも使えますが、外国人には設定が面倒です。ふだんからWeChatをよく使っている人だけで十分です。
用意するもの
- WeChatのアカウント(WeChat Workではないもの)
- 対応している海外カード(Visa、Mastercard)
- パスポート
設定の手順
ステップ1: WeChatを開く →「Me」→「Services」→「Wallet」→「Cards」
ステップ2: カードを登録します。中国の人と同じ流れに、追加の本人確認が加わります。
ステップ3: 支払い用パスワードを設定します
ウィーチャットペイの手数料の変更(2025年6月)
ウィーチャットペイも、海外カードでの1回200元以下の支払いは3%の手数料がかかりません。2025年6月からは、海外カードを初めて使う人向けに、1日1,000元未満の支払いが対象の60日間のキャンペーンもあります。ただ、当てにする前にアプリで確認してください。決済アプリがおかしな動きをするのは、たいていキャンペーンまわりです。
ウィーチャットペイの設定がむずかしい理由
- 海外の電話番号だと、SMS認証から抜け出せなくなることがある
- カードの登録がアリペイより失敗しやすい
- サポートはほとんど中国語
- 中国の銀行口座につないだウィーチャットペイしか受け付けないQRコードのお店もあり、海外カード版はすべてのお店では使えない
アリペイとウィーチャットペイ、どちらが先?
アリペイです。まずアリペイを設定し、時間があればウィーチャットペイを足してください(WeChatがなくても中国では支払えます。アリペイと現金で足ります)。ウィーチャットペイは中国の電話番号を手に入れるとぐっと使いやすくなり、旅行者向けのカードだけでなく、ウォレットの機能をすべて使えるようになります。
中国で現金は使える?人民元も持っていこう

写真:Garfermsiuku, Wikimedia Commons、CC BY-SA 4.0。
現金はどこでも使えますが、ひっかかる点もあります。
- おつりを用意していないお店が多い
- 屋台はQRコード決済だけのことが増えている
- 海外カードが使えるATMは、どの街角にもあるわけではない
人民元を手に入れる場所
| 方法 | 場所 | メモ |
|---|---|---|
| 空港のATM | 深圳宝安空港、または香港の空港 | レートが一番いい。カードを忘れずに |
| 銀行のATM | 中国工商銀行(ICBC)、中国銀行の支店 | 「UnionPay / VISA」のステッカーが目印 |
| ホテルのフロント | 泊まっているホテル | たいていレートは悪いが、手軽 |
| 香港 → 深圳 | 香港の銀行や両替所 | まだなら、国境を越える前に両替を |
海外カードが使えるATM
- 中国銀行 — 海外のVisa・Mastercardで一番確実
- 中国工商銀行(ICBC) — たいてい使えて、どこにでもある
- HSBC(深圳の一部の支店)— 確実だが、数が少ない
中国銀行 — 羅湖商業城
深圳市罗湖区人民南路罗湖商业城1楼
1F, Luohu Commercial City, Renmin South Rd, Luohu District
💡 到着したら、まず500〜1,000元を引き出しておきましょう。QRコードしか受け付けないお店で困ってからでは遅いです。
アリペイで支払いできなくなったときは?
VPNをオンにしたままアプリがつながらないときは、VPNを切ってから試してください。ただ、支払いが拒否されたからといってVPNが原因とは限りません。払い直す前に、取引が保留中か、完了か、拒否されたかを確認しましょう。下の3つで解決しない場合は、アリペイが使えない時の対処法でエラーごとに説明しています。
「アリペイでカードが拒否された」
- まず取引履歴を確認します。支払いが保留中だったり、状態がはっきりしなかったりするときは、もう一度払う前にお店かアリペイのサポートに確認してください。
- 拒否されていたら、カード会社がブロックしていないか確認します。電話するか、カード会社のアプリで確かめましょう。
- 別のカードを試すか、ホテルにATMを探すのを手伝ってもらいます。フロントに代わりに払ってもらうことは当てにしないでください。
「お店がアリペイ不可で、ウィーチャットペイしか使えない」
めったにありませんが、あります。打つ手は次のとおりです。
- 現金で払えるか聞く(たいてい大丈夫)
- 別のお店を探す
- 地元の人にウィーチャットペイで払ってもらい、その分を現金で渡す
「近くにATMがなく、現金もない」
- 緊急時に一番頼れるのはホテルのフロント
- 大きめのレストランやショッピングモールには、たいてい中か近くにATMがある
支払いで使える中国語フレーズ
| 場面 | 中国語 | 読み方 |
|---|---|---|
| 現金で払えますか? | 可以用现金吗? | Kěyǐ yòng xiànjīn ma?(クーイー ヨン シエンジン マ) |
| アリペイで払えますか? | 可以用支付宝吗? | Kěyǐ yòng Zhīfùbǎo ma?(クーイー ヨン ジーフーバオ マ) |
| ウィーチャットで払います | 我用微信支付 | Wǒ yòng Wēixìn zhīfù(ウォー ヨン ウェイシン ジーフー) |
| いくらですか? | 多少钱? | Duōshǎo qián?(ドゥオシャオ チエン) |
出発前のチェックリスト
- アリペイをダウンロードする(日本で、到着前に)
- アリペイに海外カードを登録する
- アリペイの実名認証を済ませる
- 中国へ行くことをカード会社に伝える(自動ブロックを防ぎます)
- 空港か香港の両替所で人民元を用意する
- WeChatをまだ入れていなければダウンロードする(なくてもいいが、あると便利)
関連ガイド
支払いの準備ができたら、次につまずきやすいのはネット接続とアプリです。
- 深圳到着チェックリスト — 深圳が初めてなら、支払い、アプリ、VPN、国境越えの準備を順番に並べてあるので、抜けがなくなります
- アリペイのスキャン不具合チェッカー — レジでスキャン決済が通らず、すぐ次の手を知りたいときに
- 深圳で使えるおすすめVPN — 中国に入った瞬間にGoogleやWhatsAppが使えなくなるので、国境を越える前にインストールして試しておきましょう
- 深圳旅行で入れておくアプリ — 地図、配車、翻訳など、初日に開くアプリをまとめています
よくある質問
日本人がアリペイを使うにはどう登録する?
出発前に、App StoreかGoogle Playでアリペイ(Alipay)をダウンロードします。日本の電話番号で新規登録し、Visa、Mastercard、Amex、JCBなどのカードを登録して、パスポートで実名認証をすれば使えます。アプリには最大72時間とありますが、たいてい1時間以内に終わります。中国に着いてから空港のWi-Fiでやるより、日本で済ませておきましょう。
アリペイにチャージは必要?
海外カードで使う場合、チャージは要りません。支払いのたびに、登録したカードから直接引き落とされます。プリペイド残高は別の商品です。アプリに表示されても、使う前にその時点の利用条件と手数料を読んでください。
アリペイの手数料はいくら?
海外カードでの支払いは、1回200元までなら手数料無料です。200元を超えると、その支払いに3%の手数料がかかります。1日の合計ではなく1回ごとの金額で判断されるので、68元のランチと120元のコーヒーはどちらも無料、260元のディナー1回には3%がかかります。
JCBカードはアリペイに登録できる?
はい。アリペイのカード追加画面は、Visa、Mastercard、Amex、JCB、Discoverを受け付けています。ただし、中国での決済をブロックするカード会社もあるので、登録する前に中国へ行くことをカード会社に伝えておいてください。楽天カードやデビットカードなど、特定の発行会社やカードの種類については、このガイドでは確認していません。
中国でアリペイが使えないときは?
まず取引履歴で、支払いが保留中か完了かを確認してから払い直すかどうかを決めます。カードが拒否された場合は、カード会社がブロックしていないかを聞き、別のカードを試します。VPNをオンにしたままアプリがつながらないときは、VPNを切ってから試してください。ただ、拒否されたからといってVPNが原因とは限りません。原因別の直し方は「アリペイが使えない時の対処法」のガイドにまとめています。
中国で旅行者はどうやって支払う?
ほとんどの場面で、自分のVisa、Mastercard、Amexを登録したアリペイを使います。出発前に登録し、時間があればウィーチャットペイを予備に用意して、現金も300〜500元持っておきましょう。お店のレジで海外カードはほとんど使えないので、カード払いを前提にしないでください。
外国人でもウィーチャットペイは使える?
使えますが、アリペイより手こずります。海外の電話番号ではSMS認証が通らないことがあり、カードの登録も失敗しやすく、中国の銀行口座につないだウィーチャットペイしか受け付けないお店のQRコードもあります。アリペイを先に設定し、ウィーチャットペイは予備と考えてください。
中国で現金は使える?
使えます。現金(人民元、元とも呼びます)は法律で受け取りが義務づけられています。ただ、屋台やシェアサイクルはQRコード決済だけのところが増えていて、おつりを用意していないお店もたくさんあります。300〜500元は持っておきましょう。海外カードで一番確実なのは中国銀行と中国工商銀行(ICBC)のATMです。
中国でApple PayやGoogle Payは使える?
ほとんど使えません。使えるのは一部の外資系ホテルくらいです。どちらも当てにしないでください。
深圳のお店で海外のクレジットカードは使える?
ほとんど使えません。Visa、Mastercardが使えるのは、外資系ホテル、蛇口(シェコウ)や南山の高級レストラン、一部のショッピングモールです。銀聯(UnionPay)カードは広く使えます。それ以外の場所では、アリペイ、ウィーチャットペイ、現金で払います。
アリペイは安全?
安全です。アリペイはアント・グループが運営していて、世界最大級のフィンテック企業の一つです。毎日何億人もの人が使っています。ほかの決済アプリと同じくらいの注意を払えば十分です。
アリペイのツアーカード(Tour Card)は必要?
まずは登録したカードからの直接払いで始めてください。アプリにプリペイドの商品が表示されたら、使う前にその時点の対象者、手数料、利用条件を読んでください。古いツアーカードの説明をもとに旅行の計画を立てるのはやめましょう。
決済アプリを一つも入れたくない場合は?
現金を1,000〜2,000元持っていきましょう。現金だけでも何とかなりますが、断られるお店もあり、結局なんでもコンビニの値段で買うことになります。
変更履歴と見直しの予定開く
事実確認
2026年6月17日
内容の更新
2026年10月16日
初回公開
2026年10月15日
次回の見直し予定
2026年7月17日
実際にうまくいきましたか?
